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気ままな更新

向日葵の教会と長い夏休み 感想

☆詠√

一途な猫の恩返しみたいな感じです。
私が詠√で大好きだった部分は、病院で詠の為に毎日、毎日、陽介(主人公)のことを聞かせていたシーンです。ひょんなことから、猫から人間の姿になるのだけど、最初は、陽介、詠、猫一匹の3人だった。いつの日か、詠が来なくなり、雨の中ずっと待つ陽介をじっと見守っているのが猫さん。陽介が幼馴染として、仲良くしていたのはもう、猫の詠であり、序盤で他の仲間が詠の姿が見えるのも、幼馴染として遊んでいたからである。
人間の詠の方は、衰弱していき、やがて亡くなってしまうのだが、霊体として残る。
霊体との会話がとてもよくて、不思議だけど何か切ない気持ちにさせられた。
 
他の√だと最初は詠はいるのだが、陽介が誰かと結ばれてしまうと黒猫に戻る。
まるで、陽介を見守っているみたいで、詠の存在は偉大だなと感じました。

 

☆雛桜√

子供編

最初は子供時代から始まってびっくりした。どうやって大人な√に繋げるのか、そんなことばかり読んでいる時、考えていた。子供時代の√もしっかりとしていて凄く、くるものがあった。例えば、ヒナの親のシーン。母親は陽介を養子にとった人でもあるんだけど、突然、教会にヒナを預けてしまい、行方をくらまして、陽介が探しに行くシーン。
途中、カルロス探偵に会えなくて、陽介が秋葉のメイド喫茶を全制覇するシーンには吹きましたが。そして、ヒナの母、梢さんに会えたことはいいが、黒井に邪魔されて陽介はボロボロになって、ヒナは俺が育てると言い、オボシロに帰っていったシーン。そして、そんな陽介を鮎ヶ瀬のバス停で毎日毎日待っているヒナ。どっちのシーンにもやられてしまい、やばかった。その頃、詠は、猫に戻ったり、人間に戻ったり忙しい感じだった。いつでもヒナを見守っているお母さんみたいな存在で、詠の立ち位置が素敵だった。
そして、子供編、終了のおり、陽介と最後、会話し、猫の姿に戻っていった
(推測するに、ここから、皆から詠の記憶が断片的にかけているんだと思う)
EDが流れ、ここで子供編は終了。

  10年後編

スタートから向日葵の教会と長い夏休み編が選べるようになり、10年後編は長い夏休み編である。
雛桜も大きくなって、恥じらいとかが出てきた年頃になり、凄く可愛い子に育った。
10年後編は、陽介視点と雛桜視点に分かれており、感情の変化が分かりやすかった。雛桜は、陽介に恋しており、必死にアピールしようと頑張っていた。
それに、陽介はそれまでは自分の可愛い娘としてしか思ってない、こうもどかしい恋だった。あるきっかけが、雛桜の突発的な行動の水着デー。(一日水着で過ごす日って意味)それで、ゲームをやっていたら目のやり場が困って、陽介が雛桜を女として意識しだす。決定的な瞬間が月子ちゃんとのお見合いで、雛桜がとっても切なそうな声で、「ずっと好きだったよ・・・」ってほっぺにキスして、そのシーンがとってもよかった。こう感情が伝わってきてさ。陽介も脳裏に残っていて、そこから、背徳感のあるハラハラした恋が始まるのだが、一難去ってまた一難で、雛桜の母親の問題が出たりして、そこで母親の過去を聞いてまた切なくなりそれでも、突発的な行動が招いた結果だなとも思って、雛桜が可哀想だなと同情した。でも、陽介にとって雛桜の母親と会うことで、救われて自分自身の気持ちと雛桜が望んでいることを叶えてあげたいとなり、そこから、ハッピーエンドですよ。結婚式まで上げちゃって、幸せいっぱいな雛桜を見ていたら、なんだか傍観者である私も嬉しくなりました。最後に詠も活躍して、雛桜と母親を会わせてくれたし、とってもいいENDでした

 

☆ルカ√
 

いつでも、陽介のお姉ちゃんになりたいルカさんですが、この√はどっちかというとハラハラドキドキしました。いつも陽介が走っていた記憶があります。それに最初、月子ちゃんも疑っていて、少し疑心暗鬼にもなりそうでした。

それを行っていたのが、ルカの友達の青薔薇。瓜二つではあるのだけど、霊体みたいな感じでどっちかというとずる賢いし、ひねていると思う。それでもルカ思いのいい子で消えていく瞬間とか、切なかった。

ただ、ストーリはよかったが、その後のシーンがあまりいいものではなかったので残念だった。

 

☆金剛石√

 天然だけど、突発的な行動が凄い子である。√に入った導入の台詞がとても謎だった。これは金剛石なのか、それとも・・・っと。

そして語られていく金剛石の過去。母親との因縁。お金持ちの家のよくある難しい問題だった。それでも、陽介は見事、母親の出す試験にも合格したりして、正直、この√の陽介はかっこよかった。執事さんまでやっていたしね。あとは、狐のお面の不思議の謎が私的に好きだった。金剛石の父親の例が憑いており、それを子供の頃被った陽介には、昔の出来事を夢で見ることがあったり。そう、デジャブ感のようなそんな不思議な感覚。そのカラクリを知った時に、最初の導入の謎が解けて凄く嬉しかった。陽介が怪盗行為したシーンもかっこよかったし、こう王子様が陽介、姫が金剛石みたい心情だった。あと全く関係ないが、麗奈(毒舌メイドさん)がデレたところはなかなか可愛かったと思う。

ENDは金剛石の作った料理を食べるとこに、ヒナちゃんを溺愛する母親とハッピーなENDになって、よかったです。

 

☆月子ちゃんについて語る

月子ちゃんに関しては、サブキャラ扱いだったので、上手く書かれている文章がルカ√と雛桜√なんだよね。

ルカ√では、霊とかを追っているとかで出てくる部分と、ラムネを冷やそうとして、川にずぼーんって落ちて涼んでいる月子ちゃんとか。

雛桜√には、傍観者件、かませ犬として登場してきた月子ちゃん。

月子ちゃんの真意は謎に包まれています。のらりくらり交わす変わった子ではあるんだけど。

CS版では、霊やら不思議関連の話が来ると私は予想しています。

陽介とどのように関わっていくのか気になるところです。

また機会があったら、CS版を全√やってみたいです

 

{  個人的評価

 

l  満足★4.5(とある√のシーンがあまり好きではなかったので)

l  キャラ★4(詠と雛桜に萌えられたので)

l  システム★3(テキストジャンプがあったらよかったかな。あとは画像解像度が気になったので)

l  音楽★5

(文句なしです。松本さん素敵すぎます)

l  絵★5

(画力は凄く高いので文句なしです)

l  ストーリー★4.5

(ある√のあの部分を除けば、よかったので。)